2011年の年末にホームページを一新しました。
ホームページを作成して下さった方の勧めもあり、ブログのページも設けてみました。
が、何を書いていいやら分からず、1か月以上経ってしまいました。
さすがに、格好が付きませんので、月も新たになった本日、一筆啓上させていただきます。
色々なところで書いていますが、好きな言葉は、
わたしの知らないところに
いろいろな人生がある
あなたの人生がかけがえのないように
あなたの知らない人生もまた
かけがえがない
人を愛するということは
知らない人生を知るということだ
という灰谷健次郎さんの詩です。
灰谷文学については、色々と賛否があるようですが、
それはさておき、この言葉は、自分にとっては座右の銘です。
とかく自分の価値観のみから物事を判断していた
大学を出たばかりの頃に出会いました。
出会った時、ハッとしたのを憶えています。
平たくいえば、「相手の立場に立って物事を考えろ」ということなのでしょうが、
もう少し深いような気がします。
その人の生まれた境遇、育った環境、現在置かれている立場、
自分で選んできたこと、選べなかったこと。
様々な要素が絡み合って、その人の今があり、言動がある。
その人の今の立場、今の言動だけを見て判断するのではなく、
その人の、これまで辿ってきた時に思いを巡らせよう。
それは知らない人生かもしれない。
でも、自分の人生だって、他人は知らない。
自分の人生が唯一無二なら、他人の人生だって唯一無二のはず。
他人の人生を知れば、理解できないことも理解でき、
許せないことも許せるかもしれない。
自分には、この詩が、このように聞こえました。
より多くの人が、知らない人生を知る努力をすれば、
もう少し、紛争は減るのではないかと思います。
知らない人生を知ったとしても、
どうしても許せないこともありますが・・・。